金地金価格急落

急激な円安を受けて、金地金価格も急落しています。
これまで金箔価格は上昇を続け、金仏壇などの製品価格や製品内容にも
影響を与えてきましたが、
今回の価格変動は、最終的にどのような結果をもたらすでしょうか。

もちろん、仏壇輸入価格の上昇にも歯止めが掛かるはずです。

対ドルレートで円が１２５円前後というのは、あまりにも円の評価が低すぎでしたが、
国力を反映しない、投機筋の大量資金の流動で、為替相場が動くのは不安です。

９０年代後半にはヘッジファンドにより、アジアの通貨危機が起こりました。
当時、デリィバティブという用語が初めて登場し、ソロスさんファンドの代表的人物として
随分取り上げられましたが、
現在、投機として動いている金額は天文学的な数字でしょう。
国家の行く末を左右しかねない金額です。
実際に韓国は国家財政破綻をしＩＭＦの管理下に入りました。

９０年代後半は円安が一気に対ドルで１４０円後半まで進みました。
その円安の前はハイパー円高で対ドル９０円台。
日本がその変動の中にいる時にはバブル崩壊の中でしたから、
よく凌げたと思います。これが「国力」です。

中国人民元はジリ高ですが、これまで共産党政府の指導の下で
ずいぶんと我が儘な為替政策をとってきました。
一億もの株口座があるといわれる中国ですが、さて今後はどうでしょうか。
今日は世界的な株安ですので、香港株も上海株も下落です。