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不殺生、をどのように読むか [仏教]

仏教の戒の冒頭には必ず
「不殺生」とあります。

生は命です。
その命を殺してはならない、
ということです。
他の命も、そして自分の命も。

この不殺生という文言が戒の軸になっているような気もするのですが、
「殺すな」と訳すのか「殺さないよう努力しましょう」と訳すのか。

「殺さないようにしましょう」というのはいかも弱々しい・・・

でも全く殺さずに、日本人は生きていけません。
国道沿いには沢山の焼き肉屋さんとお寿司屋さんがあります。
牛や豚、そして魚の命を殺しながら、
私たちは生きています。
命を食べることでエネルギーを貰っているわけです。
江戸時代までの日本人は、基本的に牛や豚は食べませんでしたが
それは仏教の「不殺生」の思想が、なにげに浸透していたからです。

仏壇業界では「信仰が薄く成った」とよく言うのですが、
焼き肉やお寿司の大好きな仏壇屋さんが、その言葉を言ってはならない、
ということがよく分かります。

必要以上に殺さない、ということで言えば、
動物や魚は自分のお腹を満たせば、それ以上の殺生はしないわけですから、
完全に人間よりも上です。

では、殺されそうになったら、殺して良いのか。
この点に関してハッキリとした態度を取るのは
現代のイスラエル。もの凄くはっきりして、怖いくらいに
パレスチナに進攻しました。

殺すな、ということは
「もしかしすると殺してしまう自分を深く自覚しよう
殺さないと生きていけない自分を知ろう」
という意味かもしれません。
それは冒頭でも書いたように、
自分の命をも含めてのことです。

だから、戒と同時に懺悔が必要になるのでしょう。
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