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中有の話し 「生まれ変わって先祖になる」(2)  [仏教]

中有と言えば『倶舎論』。
『倶舎論』と言えば世親、ヴァスバンドゥです。
以前は天親とも呼ばれていました。

世親のお兄さんは無著(むじゃく)で
世親同様、大乗仏教理論の基礎を作り上げました。

奈良・興福寺北円堂には無著世親像があります。
木造のこの両像は運慶の一門が製作したとされますが、
像から発する緊張感が素晴らしいものです。

さて、世親が生きたのは400年代、つまり5世紀です。
日本ではまだ埴輪の時代ですが、
世親は現在のパキスタン・ペシャワールに生まれたとされます。

ペシャワールはいわゆるガンダーラ地方にあります。
今はイスラム国となっていますが、一大仏教聖地であった時代がありました。
カニシカ王の時代です。
カニシカ王は127年に即位し、仏教を多いに庇護発展させました。
つまり、世親は仏教が盛んな土地で生を受けたということになります。


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