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辻村深月 「ツナグ」 [書籍]

「たった一人と一度だけ、
死者との再会を叶えてくれる人がいるらしい」

「ツナグ」の帯のタイトルを見て、
思わずこの一冊を買ってしまった。

誰がどのように願いで使者との再会を望むのだろうか。

ツナグと呼ばれる使者がその再会を叶えてくれるのだが、
ツナグは高校生の男の子、歩美(あゆみ)。
かれは、そのような家系の中に生まれ、
病床にある祖母から仕事を託される。
尤も、このことは小説の最後で明かされることで、
最初はちょっぴり謎めいた高校生として登場する。

「一人の人間が、『この世』にいるうちに、 『あの世』の死者に出会える機会は一人分だけです 今、ここで水城サヲリさんに会ってしまったら、 あなたはもう二度と、誰かと面会することはできません」
(22頁)

実は死者にとっても会えるのは一度だけ
この世にいる人が出会えるのは一度だけ
というルールがある。

「この世とあの世の出入り口。 そこを繋ぐことが叶うなら、 きっとたくさんの人がその場所に殺到する。 死ぬことに意味がなくなる。 生きることの意味だって曖昧に薄れてしまう気がした。」
(23頁)

「死者は、残された生者のためにいるのだ」
(309頁)

新潮社より。

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