初詣は世界最大の宗教行事

世界最大の宗教行事
　皆さんは初詣に行かれましたか？　僕は父が昨年春亡くなったので（喪中）、いつも行く鎌倉鶴ヶ岡八幡宮へのお詣りは控え、地区の氏神様である神社へは中に入らず、外から頭を下げるにとどめました。

　鎌倉・鶴ヶ岡八幡宮の場合、正月三が日の初詣客は約二百万人に上ります。昨年を例にとると、三が日初詣の参詣者数ランキングトップは明治神宮（東京都）で三百十万人、成田山新勝寺（千葉県）二百六十五万人、川崎大師（神奈川県）二百六十一万人、伏見稲荷大社（京都）二百六十一万人、熱田神宮（愛知県）二百三十三万人でした。今年のランキングもそのうち発表されると思いますが、初詣参拝者数は全国で約九千万人になります。

　僕がまだ小学生だった頃、鶴ヶ岡八幡宮では社殿前階段でのロープ規制を行っていませんでした。普通に参拝できたわけですが、現在では社殿前の階段、そしてその前でもう一カ所ロープ規制が行われます。そうしないと危険だからです。階段に人が殺到して将棋倒しになれば、死者さえ出てパニックになるでしょう。

　初詣客は警察庁が発表しますが、一九六八年は五千万人でした。六千万人を超えたのは一九七六年。一九八一年には七千万人を超え、平成三年までは七千万人代から八千万人すれすれのところを行き来しますが、平成四年に八千二百五十九万人を超えた後はほぼ右肩上がりとなり、昨年平成十七年は八千九百六十六万人を記録しました。

　警察が統計を取る神社・寺院はごく僅かですから、近所の氏神様に詣でる、旦那寺に詣でるという人を合わせると、三が日の初詣客は軽く一億人を超えるでしょう。

　これはギネスブックにも掲載が可能な世界最大の宗教行事であると言えます。