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映画「ションヤンの酒家」 天天都在(1) [映画]

大晦日の昨日、中国映画の「ションヤンの酒家(みせ」をDVDで看ました。中国映画は好きでよく看るのですが、この「ションヤンの酒家」は、中国の裏町の生活感と香りが漂ってくるという点で秀逸です。

映画の舞台となっているのは重慶。長江の上流にある巨大重工業都市です。画面に広がるのは、どことなく薄汚れたビルの建ち並ぶ街。そして霧、スモッグ、雨。

主人公となるのは、裏町の吉慶街で小吃店を営む来双揚。二十歳後半くらいでしょうか。

来双揚の双揚は中国音で「シュワン・ヤン」で、題名の「ションヤンの酒家」のションヤンは、彼女の名前から来ています。中国での映画タイトルは「生活秀」です。

小吃店は屋台レストラン。吉慶街では夜になると小吃店が立ち並び、人々の喧噪でにぎわいます。食べるものだけではなく、生活雑貨とかもたくさん並んでいそうです。

来双揚の店の売り物は「家鴨の首の炒め物」(鴨頸)。彼女は毎日共同炊事場で、家鴨の羽と毛を抜き、首を大きな包丁でぶった切り、大量の唐辛子と共に炒めます。鴨頸は小皿に盛られ店頭に並べられ、客は店頭のテーブルでビールと一緒にこれをつまんだり、また、薄っぺらなビニール袋に入れて貰い、これを家に持ち帰ったりします。

来双揚は店頭で、いつもタバコを一本指に絡ませ「しな」を作りながら、道行く人に視線を投げかけます。その姿は、客待ちをしている娼婦のような雰囲気もあるのですが、家の事情に縛り付けられた堅気の女性です。

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(明日続く)
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