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泰山府君と赤山禅院 1 [宗教]

閻魔さまと聞くと、地獄の主というイメージがありますが、
どうして閻魔さまが地獄の主になったのか言えば、
インドの神話(「リグ・ヴェーダ」)において、閻魔さまは人間初の死者なんですね。
それではじめて冥界にいったものですから、「おまえがこれから冥界の主になれ」と
言うことになったようです。

中国にも冥界の主である、泰山府君(たいざんふくん)がいます。
中国には五岳と呼ばれる道教の聖山がありますが、
泰山府君はこのうち山東省・泰山に棲む神です。
ちなみに泰山はユネスコの世界遺産にも登録されています。

泰山の山頂には人々の寿命を記した帳面があるそうですが、
泰山への信仰は広く中国の人々の心をとらえて来ました。

平安時代、円仁という天台の僧がいました(794~864)
15歳で比叡山(延暦寺)に上り、最澄の下で学び、838年に遣唐使船にのり、唐に渡ります。
この時、円仁は山東省山東半島に滞在します。

山東半島は、海を隔てて朝鮮半島が間近なところで、
現在でもたくさんの韓国企業が進出しているところです。
円仁がこの地に滞在した時にも、たくさんの朝鮮半島の人々が山東半島に住んでいました。
円仁の時代で言えば新羅の人です。円仁は新羅の人たちに大変にお世話になったとし、
帰朝後、新羅神をお祀りします。

新羅神と並んで帰朝後にお祀りするようになったのが泰山府君です。


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