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泰山府君と赤山禅院 2 [宗教]

 新羅神と並んで帰朝後にお祀りするようになったのが泰山府君です。泰山府君に対しての信仰は円仁の時代、山東半島でも盛んでした。
 そして、泰山府君としてお祀りしたのが、赤山明神です。現在、京都・修学院にある赤山禅院がまさしく泰山府君なのです。この赤山禅院では毎年11月23日に京都珠数製造卸共同組合主催の珠数供養会が開催されています。

 赤山禅院は中国・山東半島威海市にもあります。にもあります、というよりも中国の方が本家ということになります。
 威海市は山東半島の北部(山東半島の付け根にはビールで有名な青島市があります)にある港町です。
 実はこの威海市、仏壇の一大生産地です。もちろん日本向けの仏壇です。今からやく十年前に、この山東半島に韓国の仏壇メーカーが進出、工場を建設、山東半島における仏壇生産がスタートしました。現在では山東半島の十カ所に仏壇の工場があるとされています。

 山東省威海市の赤山禅院は法華院という寺院の境内にあるようです。行ったことがないので、はっきりとは分かりませんが、石島赤山風景名称区というホームページに、赤山禅院、法華院などのことが詳しく紹介されています(赤山禅院は法華院の西百メートルにあると書かれています)。また、円仁のことも紹介されています。

 前述した通り、威海市は朝鮮半島と海を隔てて近かったところから、円仁の時代で言えば新羅の人がたくさん住んでおり、商業活動を行っていました。歴史的に、新羅の人達が住んでいた処は新羅房と呼ばれていました。


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