仏事の疑問（４） なぜ仏像をお祀りするのですか

　私たちの先祖は長く仏像を通して仏教の内容を学んできました。もし、難しい経典だけであれば私たちは、仏教を理解することが難しかったかもしれません。仏壇に仏像をお祀りする大きな理由の一つは、仏教に触れるためです。

　仏像には如来、菩薩、明王、天などがあり、それぞれ仏の教えを弘めるための役割を担っていますが、仏壇の中央にお祀りされる仏像の多くは如来と呼ばれるお姿のものです。釈迦如来、阿弥陀如来、大日如来などですが、如来とは苦しみから解き放たれ、そして人々に生き生きと暮らす道を示す存在です。私たちは、仏像を仏壇にお祀りすることで、より充実した生活を送る目標とすることができます。

　また、仏像は私たちの生活を護り励ましてくれる存在となります。私たちの先祖が仏像に手を合わせてきたのは、仏教的な祈りと同時に、生きている私たちの幸福を祈るためでした。無数の人々が歴史の中で祈りの対象としてきた仏像を仏壇に安置することで、私たちは幸せな生活を目指すことになります。

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