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中国の宗教 復活する宗教 [宗教]

昨日の読売新聞朝刊の一面には興味深い記事が掲載されていました。「中国疾走・不安の代 神々復活」と題した連載現地ルポです。上海市内の道教廟(城煌廟)の一日の参詣人数(定点観測)は、九十年代にはまばらだったものが、〇一年には九千人となり、昨年はなんと一日三万人を超えるようになったと報道されています。実は中国は寺院や道教廟の建設ラッシュで、仏教・道教大復活の時代を迎えています。もちろん仏像や彫刻を彫る職人さんも多忙です。

 取材をしていると感じるのは、相対的に日本の購買力が落ちているということです。かつて日本向けの仕事のみであった彫刻の職人さんも、現在では中国国内向けの仕事の方が
忙しいという人もたくさんいます。その忙しさを支えているのが、中国国内における仏教・道教の建設ラッシュです。

 読売新聞の掲載資料によれば、中国の酒興別信者割合では仏教が五割を超え、最も大きな勢力で、土着的な道教は約一割を意外なまでの低さです。なんとプロテスタンの割合は二割を超えていますが、この統計資料に惑わされてはいけません。なぜなら中国人の大半は日本同様、なんにでも手を合わせてしまうからです。
 仏教を信者の大半は道教神にも手を合わせます。この割合の中に含まれていない人も多くが仏教寺院や道教廟にもお詣りします。

 でも、中国は共産主義ですから、主義主張から言えば宗教は敵です。読売新聞では宗教と共産党の現在の関係を「奇妙な共存」と呼んでいますが、低所得者層に宗教が浸透するようになれば、中国政府もちょっと大変かな、と思います。

(無断転載をお断りいたします)

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