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走ることについて語るときに僕の語ること(2) [雑感]

 先日、村上春樹さんの「走ることについて語るときに僕の語ること」について少し乾燥を書きましたが、とても興味をそそられたのが、書くことについて。その部分に関しては「小説を書くことについて語るときに僕の語ること」です。

「才能の次に、小説家にとって何が重要な資質かと問われれば、迷うことなく集中力をあげる。自分の持っている限られた量の才能を、必要な一点に集約し注ぎ込める能力。これがなければ、大事なことは何も達成できない。僕は普段、一日に三時間か四時間、朝のうちに集中して仕事をする。机に向かって、自分の書いているものだけに意識を傾倒する。他には何も考えない。ほかには何も見えない。」

「机の前に座って、神経をレーザービームのように一点に集中し、無の地平から想像力を立ち上げ、物語を生み出し、正しい言葉をひとつひとつ選び取り、すべての流れをあるべき位置に保ち続ける。そのような作業は一般的に考えられているよりも遙かに大量のエネルギーを、長期にわたって必要とする」 (110頁)

「僕自身について語るなら、僕は小説を書くことについての多くを、道路を毎朝走ることから学んできた。自然に、フィジカルに、そして実務的に」(113頁)

 なるほどなぁ、と思いながら自分の自堕落さに改めて気付きました。

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