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映画「夏至」に見る先祖祭壇の供養 [映画]

先日、ベトナムを舞台にした映画「青いパパイヤの香り」
に登場する仏壇のことを書きましたが、
今回は同じくベトナム・サイゴンを舞台にした「夏至」を。

実はこのDVDのパッケージに
「母の法事・・・」という文字があり、
その言葉に惹かれました。

ベトナムの法事ってどんなものだろう。
この「夏至」の中で出てくる法事シーンは一瞬です。
タンスの上が祭壇となっていて、
そのタンスの前にテーブルを置き、
テーブルの上には供物を載せたたくさんのお皿が並びます。

その祭壇に向かって、この映画の主人公である三姉妹と兄、
そして三姉妹の長女の旦那が、次女の旦那が次々に祭壇に向かって拝します。
長い竹線香を両手で持ち、頭の前に掲げて
3回ほど頭を下げます。
これは中国スタイルの拝し方ですね。

映画そのものは、女性を巡る恋の物語。
長女の旦那はフォトグラファーですが、
なぜかハロン湾に浮かぶ水上の家に愛人と子供を持っています。
長女は長女で若い男と無言の逢瀬を重ねています。

次女の旦那は作家(売れない作家か?)。
次女は妊娠するものの、旦那の作家は出張先で、次女の同級生と不倫。

三女は大学生と出来てしまい、妊娠。
実はこの三女、兄と同居しておりベッドも並べてあり、
一瞬、この二人は出来ているのか?と思ってしまいます。

監督は「青いパパイヤの香り」と同じトラン・アン・ユン。
我々が考えるベトナムの色と光と風と湿気が満ちあふれています。

それにしても、「夏至」も「青いパパイヤの香り」でも
台所は外で、それも地べたに座って調理するというスタイル。
竈も外。エキゾチックではありますが・・・・・

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