SSブログ

敗者の美学を喪失した相撲界 [雑感]

大麻事件で揺れる相撲界ですが、
今日、ようやく北の湖理事長が引責辞任。
昼の番組で、やくみつるさんが
「このまま北の湖親方が理事長に居座り、
秋場所で挨拶をすれば、座布団が乱れ飛び、暴動が・・・」
と解説していましたが、本当にそうだと思います。

相撲界が、なんとなく変になり始めたのは
若乃花(いわゆる「おにいちゃん」)と
貴乃花(河野景子が奥さん)からの時代のような気がします。

でも二人とも真面目な力士で、
ガチンコでした。

変わったのは相撲界を取り巻く環境かもしれません。
強い力士が良い力士という基準で言えば、
朝青龍は良い力士なのでしょうが、
彼には敗者の美学がないですね。
資本主義型の力士です。

若乃花、貴乃花の父上の先代貴乃花は
それはもう敗者の美学オーラが
全身から散じている力士でした。
勝てばいいじゃん、という感覚は
「楽しければいいじゃん」
「儲かれば何したっていいじゃん」
「強ければなんでもOK」
という感覚に似ています。

でも、相撲の場合、横綱は注連縄を腰に回すわけです。
これは完璧に神事なわけです。
勝利を希うだけでは、神事にはなりません。

興業としての収益ばかりを追究していては
相撲のおもしろさは消滅します。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。