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戒名と俗名(1) [仏壇]

人が亡くなると、戒名を付けるということが
江戸時代以降、伝統的に行われてきました。

戒名を付ける、ということは、
葬儀式に加えて、それが後に残るための仏具、
つまり位牌や過去帳の整備を伴っていたに違いありません。

最近では戒名なんて要らない、俗名だけで十分だ、
という人も増えているようですが、
その背景には高額な戒名料に対しての批判があります。

それと同時に名前に対してに感覚のズレが、
戒名不要という人を生み出しているように思います。

いま、NHKの大河ドラマで「天地人」を放映していますが、
先日ドラマ中で亡くなってしまったのが上杉謙信。
阿部寛さん演じる謙信は、生涯で名前がいくつも変わりました。

幼名は虎千代で、
通称は平三、そして
長尾景虎、上杉政虎、上杉輝虎、不識庵謙信と名前を変えました。
上杉は姓で謙信は実は戒名です。
それで没後は不識院殿真光謙信となりました。

つまり生涯で名前を何度も変えるということが
当然だったわけですが、
現在は名前を変えることは滅多にありません。
もちろん、芸名や何かのあだ名もあるでしょうが、
名前を変えるためには、家庭裁判所の判断が必要になります。

かつては諱と字という名前に対しての常識がありました。

(次回に続く)



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