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公募ガイドに「わが家のお仏壇物語」募集中掲載 [仏壇]

さて、3月10日締切で
フォトエッセイ「わが家のお仏壇物語」を募集中。
公募ガイドさんのトップページにもテキスト広告を掲載しています。

http://www.koubo.co.jp/

たくさんの方々のご応募をお待ちしております。
(すでに応募して下さったかた、ありがとうございます。
様々な人生が読み取れる素敵なエッセイと写真ばかりです!!)

真宗では仏前にお茶をお供えしない・・・(3) [仏壇]

1)真宗では須くお茶の飲用を禁じている。
 真宗寺院では門徒さんの集まりでも、お茶は出ない。 
 まるでモルモン教徒のような習慣だ。

2)お茶は追善供養の意味があるので、これを禁じている。
 追善供養とは、亡くなった人の成仏を助ける行いのこと。

という昨日の問題ですが、答えは(2)です。

浄土真宗の人は、亡くなった後に極楽に往くのですが、
そこでは喉が渇くことがありません。
それでお茶やお水を故人のために供える必要がない、というのが理屈です。
極楽往生ということは、仏(如来)になるということですから、
お水やお茶は差し上げなくても良い、ということですが、
子孫が供えたお茶を拒む、とも思えませんが。

でも御飯は差し上げるんですね。
極楽はお水は湧き出していても、御飯は供されないのでしょうか・・・・
真宗系のホームページでは、このことに関して説明が全くなされていません。



真宗では仏前にお茶をお供えしない・・・(1) [仏壇]

仏壇ではお茶やお水をお供えする、
ということが行われます。
お茶を供える時には、茶湯器という仏具が用いられ、
お水をお供えする場合には、専用のガラスコップが用意されています。
(用意、というのは、仏壇店に行けば買える、ということですね)

お茶を供える茶湯器は、天目茶碗と言われる形式のもので、
台と茶碗で構成されています。
(天目茶碗と言う場合、他にもそれを規定する内容があります)

天目茶碗は貴人にお茶を出すときに使われていたもので、
先日まで放映されていた「篤姫」の中でも、
盛んに使われていました。
日本のように坐ってお茶を喫する場合、
台付のお茶碗はとても便利です。

天目は浙江省の禅刹、
天目形式のお茶碗は鎌倉時代に留学した禅僧が持ち帰ったものです。
(明日に続く)

位牌分けと先祖(祖先)祭祀 [仏壇]

今、必要があって「位牌分け」のことについて調べています。
と言っても、フィールドワークをしながらサンプルを集めるという調べ方ではなく、
文献をひたすら読み、調べるだけなのですが、
非常におもしろく感じています。

調べ始めてまず気付いたのが
「位牌分け」が学問の領域として、
それなりに確立されているということ。
それほど古い学問ではないけれども(1980年代以降の学問)
研究者の方がいるということに、少し驚きました。
研究者の一人の方は私と同じ生まれ年で
大学も学部も一緒。もしかしたら完璧同級生かもしれません。

現在の研究成果では、
「位牌分け」という習慣は
北関東から長野、静岡、伊豆諸島まで
広がっていることも分かっています。

でも「位牌分け」で分けられる位牌は
仏壇屋さんで販売されている立派な位牌とは限らず、
紙製や白木のものもあります。

文献を読んでいると、フィールドワークで撮られた写真も掲載されているのですが、
仏壇の中の位牌が全て白木、というものもあり、
ついこの間までは、白木の位牌をそのまま祀り続けるという習慣があったことも
改めて知ることができました。

加えて、先祖祭祀に関しては、
世界的な研究テーマであることも分かります。
世界中に先祖祭祀をテーマとする研究者がいて、
さまざまな研究調査が行われているのです。

というわけで、おもしろいな、と想いながら、
昨日は永田町の国会図書館に半日籠もっていました。



今日は成道会そして開戦記念日 [仏壇]

今日はお釈迦様が
悟りを開かれた成道会の日。

そしてアメリカの戦争、太平洋戦争が始まった日。

戦争絡みの企画番組はありましたが、
成道会という言葉は新聞テレビでは全く発見できず仕舞い。

禅宗ではこの時期12月1日〜8日頃まで
特に臘八会(ろうはちえ)と呼ばれる修行を行います。
お釈迦様の苦行を忍ぶ修行です。

戦争絡みでは
NHKの満州からの引き上げを特集した番組を、
途切れとぎれながら見ました。
短期間で100万人の引き揚げ者。
加えて、蒋介石国民党の要請で満州に残り、
彼の地で技術指導をしたり看護婦として残った人が
1万人以上。

戦争世代の基礎の上、
我々の世界があるということを
忘れないように自戒。

仏壇を購入する際には産地の確認を [仏壇]

実は国内で流通している仏壇の大半は
海外(主に中国と東南アジア)で製造されたものです。
それらの製品は、工芸品としても高いレベルにあるものですが、
お仏壇をお買い求めに際には、
どこで造られた仏壇なのか、一応確認してみると良いと思います。

NHKで「本願寺」を見る [仏壇]

録画しておいたNHKハイビジョン番組「本願寺」を見ました。
数年前に放送され番組の再放送で、その時も見たのですが、
今回改めて様々な発見がありました。

まず、どうして阿弥陀堂よりも御影堂の方が大きいのか、
という疑問の答えがありました。
当然と言えば当然のことのなのですが、
本願寺の発生は、親鸞上人廟からスタートしており、
親鸞上人を祀る御影堂の方が、本願寺にとっては主な存在ということです。

本願寺における御影堂とは浄土真宗の宗祖である親鸞上人をお祀りする場所であり、
阿弥陀堂とは浄土真宗の本尊である阿弥陀如来をお祀りする場所です。

でも、一般的に言えば
「阿弥陀様をお祀りするお堂の方が、宗祖上人をお祀りするお堂より大きく当たり前」
と考えるのが、ごく適当だと思います。

しかし、阿弥陀堂より御影堂の方を大きくしたということは、
宗祖上人への信仰を大切にした、とも見て取れます。
一方、浄土真宗は門徒さんの先祖信仰は否定するので、
これは余程頭が良いひとか、深くものを考えない人でないと
ついていけない理論です。

もうひとつ、改めて分かったことは
本願寺のお堂が「人を収容するための構造建築」であるということです。
巨大な御影堂、そして阿弥陀堂ともにたくさんの門徒さんがそこに集まることのできる
構造になっているわけです。

ちなみに浄土真宗では「お祀りする」という言葉を使ってはいけないことになっています。
「門徒さんが御影堂に集まり、お祀りされている親鸞上人に祈りを捧げる」という言葉は
二カ所がペケです。
一カ所はお祀りで、もう一カ所は「祈り」です。

否定的論法はドグマ(教条)になりやすい、といいますから・・・・

仏壇店に行ってみよう
http://www.butsudan.kogeisha.com


過去世と来世が語られない仏教 [仏壇]

仏壇業界はこの一週間、仕入れの展示会で賑わいました。
全体として小型化がさらに進んだように見える一週間でした。

仏壇という存在を支えるのは、
仏壇の素材や技法、デザイン、価格ではなく、
仏壇が持つ意味です。
つまり「なぜ仏壇を祀るのか」ということに対しての意味です。

仏壇を祀る意味、について業界では様々に言われますが、
先祖供養は大切な意味です。
なぜなら、
自分の命の流れを「過去世」「現世」「来世」の三世にわたって
確認できるからです。

でも、過去世とか来世とか、遠い話しになってしまって、
業界的にも関心をもたれない、というのが現実ですね。

本日の読売新聞「日本の知力・第5部宗教で考える」を読んで  [仏壇]

今朝の読売新聞に掲載されています
読売新聞「日本の知力・第5部宗教で考える」特別編。
山折哲雄、内田樹、上田紀行の三氏が寄稿していますが、
全然おもしろくないですね。ちょー観念論。
なぜ、こんなにおもしろくないかと言えば、編集者の知的好奇心が
色濃く反映されてしまっているからなんですね。

松榮堂 京都・青蓮院で源氏物語をテーマにした企画展 [仏壇]

松榮堂(京都)が
京都市内の門跡寺院青蓮院で
源氏物語千年紀をテーマにした企画展を行いました。

今ではなかなか体験することのできない
麝香を用いたお香も体験できました。

青蓮院のお庭を拝見しながら、
王朝の香りを楽しむという、
なかなか得難い一時でした。

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